新生児の赤ちゃんのお腹はいっぱいで、おむつもきれいだし、いろいろ試したけれどなかなか泣き止まなかったり、お腹が張っていて力んでもうんちが出なかったり、便秘かな?と感じたら、すぐに病院へ駆け込むのではなく様子を見て、綿棒浣腸でうんちを出すよう促してあげましょう。
「綿棒で浣腸?!」と驚くママも多いかもしれませんが、一番即効性があり効果抜群ですので、早く赤ちゃんが楽になるでしょう。
何日でなければ便秘?
大人でも、一日でなければ気持ちが悪くなり便秘になる人もいれば、1週間でなければ便秘という人もいるように、新生児の赤ちゃんによっても様々です。お腹の張り具合や力み具合、便の堅さなどいつもと違う場合、数日出ていなくてママが違うと感じる場合、便秘を疑いましょう。また、便秘の場合、便が堅くなり肛門を傷つけてしまう可能性もあります。肛門の様子や、便に血が付いていないかなども観察するとよいでしょう。
いつしてあげると効果的?
大人と同じで、便を出すタイミングは、腸の動きが活発になる食後20分から30分くらいが効果的でしょう。
準備
綿棒浣腸で準備するものは大人用の綿棒と、オイル、新聞紙や大きめのバスタオルです。
まず綿棒は新生児の赤ちゃん用のでは細すぎるので大人用の綿棒を使います。
また、その綿棒を肛門から挿入する際に滑りをよくするためのオイルですが、ワセリンやオリーブオイルを準備します。もちろん新生児の赤ちゃんの肌を保湿するために準備しているベビーオイルでも構いません。
また、綿棒浣腸は即効性があるので、浣腸後すぐに排便されることも多々あります。そのため、必ず、新生児の赤ちゃんの下に新聞紙やタオルを敷き、腸に溜まった便が噴出しても抑えることのできる様おむつを準備しておきましょう。
新生児の便秘を綿棒で解消するやり方
まず、新聞紙やタオルの上におむつをセットした状態で赤ちゃんを寝かせ、リラックスさせましょう。
このときママも緊張してしまうと、赤ちゃんに伝わりますので、ママもリラックスすることが大事です。
綿棒の真ん中くらいまでオイルをしっかり付け、赤ちゃんの足を持ち、肛門がよく見えるようにし、肛門の円を書くように綿棒を刺していきます。
綿棒の1/3から半分程度までしっかり入れ、優しく腸内をマッサージします。
腸壁をくるくる刺激する感じです。
新生児の腸とはいえ、そんなに簡単に破けることはありませんが、あくまでも優しく刺激してあげることが大切です。
刺激後すぐに排便になる新生児もいますが、マッサージの後おむつを付けてお腹を優しくマッサージしてあげると排便につながります。
癖にならないの?
新生児の便秘は、腸の発達が未熟なために起こる場合が多く、綿棒マッサージで出すことでそれが癖になってしまうことはありません。
しかし、毎日行うなど綿棒浣腸でなければ排便できなくなるような環境を作ってしまうと癖になりかねません。
あくまでも便秘で苦しそうな場合に行う手段として考えてください。
それでも出ない場合は?
新生児の便秘の状況によっては、綿棒浣腸でも排便につながらない場合もあります。
そのような場合は病院を受診しましょう。
生後1か月未満であれば、かかった産婦人科を、1か月経っていれば小児科を受診してください。
便秘の原因としては、腸内の発達の未熟さや、水分不足、生活環境など様々ですので、お医者さんにきちんと相談し改善してあげましょう。
さいごに
大人のように自分で何とかできるのであればいいのですが、新生児の赤ちゃんの場合は泣くことしかできません。
毎日の授乳時間や排便の様子、時間などを記録し、観察してあげることで早めに赤ちゃんの異常に気付いてあげることができます。
もし、お腹に溜まったうんちが気持ち悪くて泣いているのであれば、綿棒浣腸で早く楽にしてあげたいものですね。