一年を通して体温調節の難しい赤ちゃん。常に体温が高いようで、特に夏場はいつも汗をかいています。
熱中症や脱水症状を起こさないためにも、赤ちゃんの水分補給は大切ですが、何の飲み物をどのタイミングであげればよいのか、また、飲まないときの対処法など、水分補給に関する注意点をまとめてみました。
母乳意外のものをあげるのは何をいつからあげればよいの?
赤ちゃんは母乳か、ミルクを飲んで成長していきます。それ以外のものは基本的に与えなくてもよいといわれていますが、もし与えるのであれば無味無臭で舌触りの少ない冷まし湯を与えるようにしましょう。
基本的には母乳、ミルクが優先ですが、お風呂上りや、真夏などには、どうしてもミルクだけでは足りないのでは、と水分補給をしたくなるもの。
そのようなときには冷まし湯から与えてみるとよいでしょう。
水道水を一度沸騰させ塩素などを抜いたお湯を、人肌ほどに冷まし、哺乳瓶に入れ与えます。
生後4か月ごろまでに果汁などを与えてしまうと、アレルギー反応を起こしてしまう危険もありますので、そこのところは慎重に行ってください。
アレルギーの心配がないお水から始めることで、月齢の低い赤ちゃんでもミルク以外での水分補給が可能です。
また、冷まし湯に慣れてきたら、麦茶もお勧めです。大人の飲む麦茶を冷まし湯で薄めてから与えてください。薄めずに与えると、苦みなどに反応して以後飲まなくなる可能性も出てきますので、冷まし湯の次は、薄い麦茶で。
水分補給の量とタイミング
基本的には赤ちゃんは自分が必要な分だけ母乳やミルクを欲しがります。
必要以上に飲んでしまった場合はゲップと一緒に吐いたり、尿や汗などで体外に排出します。なので、欲しがっているときはその分を与えるようにしましょう。
また、月齢が上がってくると、意思表示もできるようになりますので、お風呂上りや、汗をかいているようであればこまめに水分を与えましょう。
もし欲しがらない場合や、嫌がるような場合は無理に飲ませないようにしましょう。
飲まないときの対処法
極端に冷まし湯や麦茶を飲まない、また、飲んだ分だけ履いてしまう場合などは体調が悪くないか様子を見るようにしましょう。
泣き続けていませんか?ぐったりしていませんか?熱や、肌の色、唇の色や爪の色など普段と違う場合はすぐに病院へ。熱中症などを起こしている可能性があります。
しかし、前項にも書いた通り、赤ちゃんは自分でほしい分だけ水分を摂ります。また、母乳の成分のほとんどが水分なので、一定時間毎に母乳やミルクを与えて、それを飲んでいれば、水分が足りていないかもという心配はさほどしなくてもよいでしょう。
夏の水分補給について
月齢が低い赤ちゃんは、基本的には一定の時間を決めて母乳やミルクを与えているため、さほど水分補給を意識することはないかと思いますが、月齢が上がって、離乳食が始まった赤ちゃんについては、こまめに水分を与えるようにこころがけるほうがよいかもしれません。
どうしても食事だけでは水分は補給できないので、食事の終わりにはお茶を飲ませるなどすることで、しっかりと水分補給ができます。この、食事の最後にお茶を飲ませることは、口内洗浄、虫歯予防にもつながるのでぜひ習慣付けてほしいものです。
また、1歳近くになると動き回ることができ、必要以上に汗をかきはじめるもの。食事以外の時でもこまめに水分補給を意識してあげると、熱中症の予防にもなります。
さいごに
赤ちゃんのお世話をしていると、どうしてもママ自身が自分のことがおろそかになってしまいがち。
特に、動き回る月齢の赤ちゃんがいるとどうしてもトイレに行く時間が取れなくなるので、水分をあまり摂らなくなりがちですが、ママ自身もしっかり水分補給しないと倒れてしまいます。
特に母乳育児中のママは水分が足りないと母乳が出なくなってしまうので、しっかりと水分補給を忘れずに。